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ナレーターQ&A『人前で話すと緊張しちゃう。どう喋ると聞き取りやすい話し方になるでしょうか?』

 
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菊地 マリコ
ボイスアーティスト 菊地マリコ。

教員免許を持つナレーター、多重録音シンガーです。

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新企画「ナレーターQ&A」がはじまりました。

ナレーター・声優・司会者など 喋りのプロを目指している方、将来 声の仕事に就きたいと考えている学生さん、

あるいは、学校や仕事の場でのプレゼンや発表など。日常の場でも話をしなければならない機会が沢山あります。

そこで、声、あるいは声の仕事に関する質問やお悩み相談を募集し、

プロのナレーター&現役教師である菊地マリコが、声の仕事、プレイヤー、

コミュニケーションの視点から独自の考えをお伝えしていきます。

 

【質問】

私は人前で話す機会がある時に、いつも緊張してしまって

普段よりも喋りが下手になってしまいます。

菊地さんは話す時に緊張しますか?その時に、どんなことをして緊張をほぐしたり心を落ち着かせたりするのか、よかったら教えてください。

 

【お返事】

質問ありがとうございます!とても嬉しいです。

緊張…全然ありますあります!!

どれだけ収録を重ねても、緊張はするものですね。

心地よい緊張感の時もあれば、プレッシャーで押しつぶされそうな時も多々あります。

 

さて、菊地なりの緊張をほぐす方法ですが、

まず、「ゆっくりした深呼吸を無理やりやって、心拍数を落とす方法」は

シンプルだけど効果的だと思います!

 

呼吸量と喋りって実はとても深い関係です。

呼吸が浅いと息は続かないので、結果、話の内容も伝わりづらくなっちゃうんですよね。。

 

ほかにも私の場合、どこでどんだけ緊張してもかろうじて話はできるように、

 

「読む内容はできるだけ細かく準備しておくこと」

 

それと、本番直前まで、

なるべく周りとコミュニケーションを取ったり会話をして、

「自分のテンションをなるべく通常モードに近づけておく」などは、

結構やっています。

 

例えばスタジオに入るとき、

まずはクライアントさんやディレクターさんとご挨拶や雑談をしたり、

かしこまりすぎずにフランクにお話をするようにして、

現場全体が硬すぎない空気感を作ってから本番に入ることが多いかもしれません。

(ナレーターさんの数だけ、その雰囲気づくりは違うと思うので、あくまで私の場合は、です。)

 

そして収録の直前には収録ブースからディレクターさんと目を合わせて笑ったり、

「よろしくお願いしますッ!」と声を出すのが自分のペース作りに繋がっていたりもします。

 

あとは正直に、

「あ、今心拍数高いので、ちょっとだけ深呼吸させてください!」

「少しお水飲みます!」

「喉のピッチをチューニングしますのでお待ちください!あああああぁぁあ〜〜〜」

なんて言ったりすることもありますよ〜(笑)。

 

このように、自分の出番の冒頭に一言自己紹介や、雑談とか心情とかを吐露してから、

まわりと共感できる状態を作って、それから自分のペースに持っていくなどもしたりします。

(※TPOに合わせてね!)

 

私はコミュニケーションの講師業として「模擬番組のラジオ実習」の授業を展開したりしていますが、

やはり模擬番組とはいえ、ドキドキと緊張していらっしゃる方はとても多いです。

 

そんな時には恥ずかしがらずに

「いやあ〜初めてなので緊張しています〜!」って言ってもいいんですよって伝えています。

これを言うだけで、「ドキドキしている」と言った瞬間にそのドキドキを手放せたり、

ハードルが下がってホッとできたりもして、自分のペースに戻りやすいですね。

(※TPOがありますので、そこは空気読んで、良い感じに、アレして下さい笑)

 

収録に限らず、本番や発表の場で緊張している時って、

「早くやらなきゃ!」「ちゃんと言わなきゃ…!」と変に焦ってしまったりしがちです。

でもそれってペースが普段と違うから、、、結局は間違えたり噛んだりして、やり直し…。

あぁわたしって全然ダメダメだあなんて結局自己嫌悪のループへ…。

 

でもね、もしかしたら、あなたが感じてるその本番の焦りは、

まわりの方々の空気感やテンポ感よりも、

とてつもなく高速に、大きく、進んでいたりすることもあります。

 

ですので周りのテンポやペースに流されすぎずに、

「自分が心地よくできる状態づくり」をほんのちょこっとダケ優先させてもらうのは、

巡り巡って、落ち着いて心地よいペースで話すことができたり、

その結果、相手に話を理解してもらいやすくなることにもなるので、

「ペースに流され”すぎない”こと」って案外大事かもしれませんね。

◆まとめ「キクマリ流・緊張をほぐすコツ」


1.
深呼吸で心拍数を落とす

ゆっくりと深呼吸をして、無理やりでも心拍数を落とす。

呼吸量と喋りはとっても深い関係。呼吸が浅いと、息が続かず、内容も伝わりづらくなっちゃうんです。

 

2. 「細かく準備」+「普段通りに近づける」

読む内容をできるだけ細かく準備しておくこと。

本番直前まで周りと会話して「自分のテンションを通常モードに近づける」のも大事。

 

3. 現場の空気を柔らかくする工夫

ご挨拶&雑談。現場の空気が和らいでから本番に入ると、不思議と喉も心もスムーズです。

 

4. 自分のペース作りのためのひと言

「よろしくお願いします!」と声に出す。

目を合わせて笑ったり、「あ、今心拍数高いのでちょっとだけ深呼吸させてください!」なんて冗談めかして伝えることも。

 

5. 素直に「緊張してます!」と伝えてみる

「いや〜少し緊張しています!」など口に出して手放すことで、案外ほぐれたりもします。

(もちろん、場の空気やタイミングは大事に。言ってOKなときに使ってみてね!)

 


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