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ナレーターQ&A『ちょっとした話す機会。どう喋ると聞き取りやすい話し方になるでしょうか?』

 
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菊地 マリコ
ボイスアーティスト 菊地マリコ。

教員免許を持つナレーター、多重録音シンガーです。

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新企画「ナレーターQ&A」がはじまりました。

ナレーター・声優・司会者など 喋りのプロを目指している方、将来 声の仕事に就きたいと考えている学生さん、

あるいは、学校や仕事の場でのプレゼンや発表など。日常の場でも話をしなければならない機会が沢山あります。

そこで、声、あるいは声の仕事に関する質問やお悩み相談を募集し、

プロのナレーター&現役教師である菊地マリコが、声の仕事、プレイヤー、

コミュニケーションの視点から独自の考えをお伝えしていきます。

 

 

 

【質問#1】ちょっとした話す機会。どう喋ったら聞きやすい話し方になるのでしょうか?

 

「私はプロは目指していない素人ですが質問しても良いでしょうか?
大きな発表の場でなくても、
生活や仕事をする上で、話をしなければならない機会が沢山あったりします。

 

例えば…

・小さな発表会で影アナウンスをするとき
・仕事でカンファレンスに登壇したとき
・仕事でプレゼンテーション動画に説明を吹き込まなくてはならないとき

動画サイトなどでノウハウを検索しても、
プロ向けや本格的な発表の場ではないし、
シチュエーションの大小によっても気をつけることが変わるのかなと思うので、
簡単なポイントを教えていただけたら嬉しいです。」

 


 

とってもとっても素敵な質問をありがとうございます!!

たしかに…発声や喋ることに対するニーズは、
プロの現場だけでなくどんな方にも当てはまってきますよね…!!

 

さて、相手に聞きやすい話し方ポイントについて
私なりのポイントをお伝えします!

バリバリでガチガチの場じゃなくても
簡単に聞こえやすくなるポイントはいくつかあるんです。
並べてみますね。

 

話し方のポイント

・母音を意識する(ア・イ・ウ・エ・オの口の開き方)
・子音を意識する
(母音の前に付くk・s・t・n…といった舌や唇を連動させて発生する音)
・口を大きく開ける
・抑揚をつける(強弱や緩急)
・「気持ちを上げて話してみる」とか「声のトーン(高さ)を少し上げてみる」「ゆっくり話してみる」

 

などなど。

 

でもね、大事なのは、
これらのポイントポイントをぜーんぶ意識しながら話すことではなくて
「とりあえず気をつける点はひとつにしぼる」など、無理をせずに押さえていくということなんです。

 

「喋りの技術」って、そこばかりを意識してしまうと、
実は一方で、疎かになる部分が、出てしまうんです…。

 

……例えば、肝心の中身!!(笑)

それに、姿勢や表情や感情とか!

非言語コミュニケーション、そう、喋り以外の部分です!!

 

あなたには目的やゴールがあって、
誰かのためにお話をしなければなりません。
たとえ、喋りの技術によって、単語単語が聞き取られやすくなったとしても、
あなたならではの人情味や芯がそこになかったら、
「あれ?えっと…結局、なんの時間だったっけ…」と思われてしまうことがあります。
それはとても残念無念ですよね…。

 

私の考える”話の魅力”って、まずは土台に人情味があってこそ。

そこに技術と両方のバランスが伴って、「聞きやすい喋り」が作られていくと考えています。

 

なので、「喋りの技術」は意識はしすぎないのがベター。
「まずは聞き手に伝えたいんだ!」って気持ちが、
何よりも1番大切なのかもしれません。

 


 

ポイントについて

私がよく生徒さんにオススメしているものを
ちょっとだけ補足しておきます。

 

まずは「口を大きく開ける」について。

口を大きく開けることというのは、母音をハッキリさせることに繋がっています。
「母音を…ハッキリさせて読む…」なんて
慣れないことを頭の中でボインボインと念じながら喋るよりも、
「口をちゃんと開けて話してみよう!」と気にしてみるだけで、
いつもよりも一音一音がハッキリとした喋りになるかもしれません。

 

「声のトーンを上げる」というのは、
普段より少し高めの声を出すということです。

それによって息の量が調節され、
声の声量や声質にハリが出て、相手に声が届きやすくようになる技術です。

でも、こちらももっと単純に考えることができます。

「伝われ!」って気持ちを意識するだけでいいんです。

 

目の前にいる相手、あるいは、会議室のメンバー、客席にいる大勢の人があなたの前にいます。

その相手に自分の想いがちゃんと伝わるように、「うおー!伝われー!」と思いながら話すだけで、
あなたの声には自ずと声のハリが出たり高さが出たりします。

一方で、この想いがなければ、ただただ独り言のように話して終わってしまうこともあるでしょう。
「今日はお肉が2割引かぁ…何作ろっかなぁ…」と呟いた時のあなたは、
誰かに伝える目的がないので、言葉はそのまま真下にポロポロと落下していきます。
伝えたい!という意思がなければ、私たちの言葉は、
いつだって、自分の目の前に落下していくのです。

 

この人に伝えたい!という意思があるだけで、
言葉のボールはまっすぐと飛ばすことができるようになります。

それが結果として、聞かせやすい音色に変わってくれるのです。

 

 

ということで、まずオススメの方法は、
「まずは伝われー!」と思ってみること!
伝わりやすくするために、「口を大きく開ける!」こと。

まずは、この2点を頭の片隅に入れておきながら、話したいことに集中してみてください。
いつもよりもしっかりと効果が出てくるのではないかと思われます。

 

技術って聞くと大変なように感じますよね。

「技術が分からなくて…自分は喋りが上手じゃないし自信がないんです」

という方の声は、学生さんから社会人の方まで、とても多く寄せられます。

 

でも、堅苦しく考える必要はないんです。

 

「アレモコレモ気をつけなくちゃ、喋りは上手くならないんだ!」と構えすぎず、
「ま、菊地もそんなこと言ってたな。まずはひとつ気にしてやってみるかね。」
な〜んて感じで、まずは余計な肩の力を抜いてリラックスリラックス。

 

そして”誰かに何かを伝える機会”を
楽しみながら挑戦してみてください!
(結局それが大事なんですよねえ〜〜〜〜〜)

 

菊地マリコ

 

 

 

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