【機材導入レポート】音の輪郭が変わった!TONEFLAKE製マイクケーブルをスタジオに導入しました
TONEFLAKE製の新しいマイクケーブルをスタジオにお迎えしました!
この度ご縁があり、
私が運営しているリモートのレコーディングスタジオに新しいマイクケーブルをお迎えしました!

導入したのは、
TONEFLAKE / Sugar Spectorさんが手がける、完全受注生産のマイクケーブルです。
アビー・ロード・スタジオでも採用されるVan Dammeブランドのケーブル
使用されているケーブルは、英国のプロオーディオケーブルブランド
VAN DAMME Tour Grade Classic XKE Microphone Cable。

Van Dammeは、
イギリスのアビー・ロード・スタジオ(Abbey Road Studios)でも
長年採用されている英国のケーブルブランドとして知られており、
今回導入したこのTour Grade Classic XKE Microphone Cableも、
「柔軟性・耐久性・ノイズレスな動作・扱いやすさが特徴」の、プロ現場向けのマイク/ラインケーブルとなっています。
さらに今回のケーブルは、単なる市販の完成品ケーブルとは違っていて…
Van Dammeブランドのケーブル自体は国内外でも流通していますが、今回導入したものは、
TONEFLAKEのSugar Spectorさんによって、
ケーブル素材、コネクター仕様、処理、組み立てまで含めて製作された、
受注生産の一本となっております…!!
ケーブルそのものの性能に加え、
製作精度やコネクターまわりの処理まで含めて大切に仕上げられている点に、
大きな価値があると感じました。
「…マイクを…買い替えた!?」

正直に言うと、最初に音を聴いた瞬間、私自身もかなり驚きました。
「ぬえぇっ!?マイクを…買い替えたか!?」
とひっくり返るくらい、音の輪郭と抜け感が大きく変わったのです…!!
私は普段、ナレーターとして、テレビ番組、CM、企業VP、映画館CM、プラネタリウム番組など、
さまざまな商業音声を自社スタジオでも収録しています。
これまでもマイクや録音環境にはかなりこだわってきましたが、今回の変化は、もはや想像していた以上でした…!!
特に感じたのは、
「声の立ち上がりの速さ」
「輪郭の見え方」
そして
「空気感のクリアさ」です。
高域がただ派手になるのではなく、ギラギラ・キンキンはしない。
でも、声の芯やニュアンスは自然と前に出てくる。
ナレーションの子音、息の流れ、語尾の余韻まで、
より自然に、より見通しよく録れるようになった感覚があります。

今回の導入環境は以下の通りです。
Neumann U87 Ai
→ JZ MICROPHONES Pop Filter
→ TONEFLAKE製マイクケーブル
→ Grace Design m101
→ UNIVERSAL AUDIO APOLLO TWIN X DUO Heritage Edition
録音比較テスト
実際に、マイク・マイクプリアンプ・インターフェース・収録環境は同じまま、マイクケーブルのみを変更して比較収録を行いました。
比較対象は、一般的なエントリークラスのマイクケーブルと、今回導入したTONEFLAKE製ケーブルです。
収録環境が整っていることもあり、どちらも十分にきれいな音ではありますが、実際に声を出してみると、音のまとまり方やニュアンスの残り方に違いを感じました。
A:普段使いの一般的なマイクケーブル
B:今回導入したTONEFLAKE製ケーブル
A:普段使いの一般的なマイクケーブル
B:今回導入したTONEFLAKE製ケーブル
◉比較実験をしてみて
比較してみて一番感じたのは、ケーブルAとケーブルBでは、音の“性格”がかなり違うということでした。
Aも決して悪い音ではなく、しっかり録れていますね。
ただ、低域がやや強く、全体が少し狭めにまとまりすぎる印象がありました。
例えるなら、録った時点で少しコンプレッサーがかかっているような感じ。
音の大小や細かな感情の差が、少しだけ均一に整えられているように感じました。
一方で、Bは高域の抜けが自然で、声の輪郭が見えやすい。
ヘッドホンのモニタリングにも大きな差があったので、喋りやすかったです。
また、息の流れや言葉の終わり方、少しだけ声色を変えた時のニュアンスまで、ちゃんと残ってくれた感覚がありました。
イメージで言うと、Aは分かりやすくシンプルに、一本線で描かれたデフォルメなアイコン。
Bは、解像度が高くて、情報量もあって、しかも包容力まであるイケオジって感じです(笑)
……伝われ!!(笑)
でも本当に、声の仕事をしている身としては、この“細かなニュアンスが残る感じ”はかなり大きいと思います。
わざとらしく声を張らなくても幅広いレンジをしっかり拾い上げてくれるので、焦りがありません。
商業音声はこのあと編集やMAを通ることも多いので、録り音の段階で自然なレンジや余白が残っていることは、最終的な仕上がりにも関わってくるように思いました。
実案件でも、クリアさを評価いただきました

「もっと良い音で録りたいな…!」と思うと、
どうしても最初にマイクへ目が向かっていきますよね。
もちろんマイクはとても大切です。
けれど実際には、録音品質はマイクだけで決まるものではないと考えています。
マイクケーブル、電源まわり、マイクプリアンプ、インターフェース、
ポップガード、部屋の響き、そしてもちろん、録音するプレーヤーのコンディション。
そのすべてが積み重なって、最終的な“声の質感”が決まっていくと思います。
今回のマイクケーブル導入で、改めてそのことを強く感じました。
すでに実案件でも使用しており、早速、テレビ番組の収録でディレクターさんから
「すっっごくクリアで素晴らしい!」
という嬉しいお声もいただきました。
(そのあと「分かりますか!?実はですね…!」と、早速新たなケーブルを導入した話をしました笑 早口で)
ナレーターとしても、スタジオを運営する立場としても、これは本当にありがたいことです。
TONEFLAKE / Sugar Spectorさんについて

TONEFLAKEは、1991年設立の日本のオーディオ工房です。
真空管機材、ヴィンテージ機材、リボンマイクの修理・改造、アナログ録音技術に深い知見を持ち、
国内外の機材や音響技術に深く向き合うエンジニアたちからも知られる工房で、
独自ブランド機材の製作も行っています。
今回のケーブルも、一般的な量販品ではなく、
TONEFLAKEのSugar Spectorさんの手による完全受注生産となっています。

ケーブルそのものの品質に加えて、
製作工程やプラグ処理まで含めて、一本ずつ丁寧に作られています。
仕様としては、5m以下は長さに関わらず税込27,500円。
5mを超える場合は個別見積もり、数量購入割引もあるとのことです。
コネクターは、基本仕様として特殊処理されたCP製シルバープラグ。
別費用でノイトリックシルバー、ノイトリックブラックゴールドも相談可能とのこと。
基本的には受注生産・紹介制での対応となります。
(スタジオの方はTONEFLAKE様へ直接お問い合わせください)
スタジオエンジニアの方はもちろん、音質に本気で向き合いたいナレーター、
声優、宅録クリエイターの方にも、かなり興味深いケーブルだと思います。
声を届ける仕事だからこそ、録れる音にも丁寧に

実際、宅録ナレーターさんの場合、ある程度マイクやインターフェースが整ってくると、
次に気になるのが「あと一歩、音が前に出ない」「少しこもる」「輪郭が甘い」「ノイズ感が気になる」
といった部分になるのではないでしょうか。
そこを無理にEQで作るのではなく、録り音そのものを良くしていく……
そうすることで、複数人との掛け合い案件や映像との組み込みの際にも、
映像エディターさんやMA時のミックス作業の負担が大幅に軽減されていきます。
この考え方は、きっとこれからのリモート収録時代にとても大切になっていくのかな…と、思っております。
もし、同じように音質向上に興味のあるナレーターさま、
声優さま、個人クリエイターさまがいらっしゃいましたら、ぜひコメントなどでお声を聞かせてください。
個人での導入に興味がある方が多いようでしたら、私やSTUDIO WAVE CONNECTとして、
何かご紹介や相談の窓口になれることがあるかもしれません…。
声を届ける仕事だからこそ、録れる音にも、これからも丁寧に向き合っていきたいと思います…!!がんばります…!!
Special Thanks
TONEFLAKE / Sugar Spector 様
